犬山矯正歯科、予防歯科

こどもの歯についてのよくある質問 歯並びについて

阿部歯科医院ではお子様方の健やかな成長を願ってこども歯科、こども矯正歯科にも力を入れています。

歯並びに関するQA

Q.歯並びが悪いことでどんな問題が生じますか?

A.歯がきれいに並んでいないと、歯ブラシを使っても磨き残しが多くなってしまいます。
でこぼこした部分などに歯垢や汚れが溜まりやすいので、むし歯には十分注意しなければなりません。細菌も増殖しやすいことから歯周病のリスクも高まります。
噛み合わせがずれていると、顎が正常に動かせなくなります。そのため、顎が痛んだり、顎の関節に雑音が起こったりしやすくなります。
言葉を発するときには、舌の動きが重要となります。ところが、歯と歯に隙間があったり歯が真っ直ぐに生えていなかったりすると、舌を正しく動かすことができません。そのために発音に問題をともなうことが多いのです。


Q.良い歯並びの条件は?

A.歯並びには、一般的に美しいといわれる噛み合わせの形があり、矯正治療は大まかにはこの形を目指して進められます。とはいえ、歯の大きさや骨格が人それぞれ異なる分、理想形にも個人差があります。最終的には、そのお子さんにとっての最適な形に近づけることを目標に治療が進められます。
そのうち、上下の前歯については、きちんと噛み合わせたときに、上の前歯が下の前歯よりも2mm~3mmほど前に出ているのが理想となります。その際、上の前歯が下の前歯の3分の1ほど被さっている状態になります。
正しい歯並びの条件のひとつとして、上下の前歯の中心(正中線)が合っているかも大事な要素となります。歯と歯の隙間がきれいに真っ直ぐになるのが理想です。これが合っていないと、顎の関節に悪影響を及ぼす恐れがあります。前歯は、上下の歯の隙間が並行になるのが理想ですが、犬歯より後ろの歯は、上下の歯が交互に並ぶのがきれいな状態です。互い違いに隙間なく接した形が正しい噛み合わせとなります。

お子さまの歯ならびが気になる場合はお気軽にご相談ください。


Q.指しゃぶりは何歳までにやめるべきですか?

A.指しゃぶりの程度にもよりますが、指をお口に入れている状態を長く続けていると、前歯に隙間ができたり、前歯が前に出てきたり、噛み合わせが左右にずれたりと、歯並びが乱れやすいので気をつけましょう。
乳歯の段階での軽い歯並びの悪さでしたら自然に治ることも期待できますが、5歳を過ぎても指しゃぶりをしていると矯正治療が必要なほど歯に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
とはいえ、無理やり指しゃぶりをやめさせるのも子どもの精神上よくありません。癖が出ないように工夫をしてあげる必要があるでしょう。


Q.かみ癖は歯並びに影響しますか?

A.おしゃぶりやタオル、爪などを噛むのが癖になっている子どもも、歯並びや顎の成長に問題を生じる可能性があります。4歳ころまでには、このような癖をやめさせたほうがよいでしょう。強制的に禁止するのではなく、理由をきちんと説明して、お子さんが自分からやめないといけないと思えように誘導するのが理想です。


Q.口呼吸は歯並びに影響しますか?

A.呼吸は鼻でするものですが、いつもお口を開けているお子さんはお口で息をしていると疑ったほうがよいでしょう。お口の中が乾燥して菌が繁殖すると、むし歯になりやすいので注意してください。乳歯がむし歯になり抜歯をしてしまうと、永久歯の歯並びにまで影響するので、乳歯の時期から気をつけなければなりません。また、顔の筋肉や骨格の発達に問題が起きるので、顎がなくて口元が出ている「アデノイド顔貌」という独特な顔つきになりやすいでしょう。食事で噛む回数が少なく、舌や口周りの筋肉がしっかりと鍛えられないと、口呼吸になりやすいといわれています。


Q.生えかわりが左右対称でない

A.通常、乳歯から永久歯への生え変わりは、左右対称に進んでいきます。しかし、ときには右の前歯が生え変わったのに左の前歯で生え変わりの兆候すら見えないというように、生え変わりが左右アンバランスに進行してしまうこともあるようです。こうした場合には、骨の中での永久歯が生える準備になんらかの問題が起きている可能性があります。レントゲン検査が必要な場合もありますので一度ご相談ください。


Q.上の前歯が生えかわってきたけど、「ハ」の字のように中央が開いて生えてきた

A.上の前歯の生えかわる時期は「みにくいアヒルの子時代(ugly duckling stage) 」とも呼ばれ、前歯が「ハ」の字のように中央が開いて生えてくるため、一見、歯並びが悪いように見えます。下の図のように、続いて隣の前歯が生えることで、中央の歯が真ん中におされて歯の生えている向きがそろい、隙間がなくなってくるのがこの時期の歯並びの特徴です。この時期にすき間がない場合は将来的に八重歯となる可能性が高いのでお早めにご相談ください。正常な発育のひとつの段階である「醜いあひるの子期」ですが、だいたい永久歯が生え揃う12歳前後までを目安として、自然と歯並びが整い終了します。隙間が目立つ前歯も、側切歯や犬歯などが生え揃うにつれて徐々に左右から押され、自然と隙間が目立たなくなってくるのです。


Q.乳歯の後ろに大きな歯が生えてきました。これは親知らずですか?

A.子どもの歯は6歳から12歳頃にかけて「乳歯」から「永久歯」へと生えかわっていきます。6歳頃に乳歯の後ろに生えてくる大きな歯は「第一大臼歯」と言い「6歳臼歯」とも呼ばれ親知らずとは異なります。永久歯の中でもかむ力が一番強く、これから生えてくる永久歯の歯並びを決める大切な歯です。しかし、永久歯の中で最もむし歯になりやすい歯であるため、生えてきたらすぐに予防を心がけましょう。親知らずは通常、18歳前後で生えてくることが多いです。


歯並びの治療 矯正治療についてのQA

Q.矯正治療が必要かどうかはいつからチェックしたらいいですか?

A.大人の歯が生えてくる前の子どもの歯の時期(乳歯期)にチェックしておくとよいこともあります。
顎の成長や歯並びには、舌の動かし方や指しゃぶりの癖などが影響します。この時期に歯医者さんを受診すれば、子どもの癖が噛み合わせなどに影響していないかを確認することができます。また、この先矯正が必要な場合でも、早いうちから歯医者さんに慣れさせることができます。


Q.矯正治療のメリットはなんですか?

A.歯並びが悪いと歯ブラシを当てにくい場所ができ、きれいに汚れを落とすことができず、むし歯や歯周病になる恐れがあります。歯並びをよくすることで、むし歯や歯周病になるリスクを減らすことができます。矯正によって歯の噛み合わせが改善すれば、よく噛んで食事ができるため、消化・吸収もよくなります。また、よく噛むことは脳の発達にも繋がり、リラックス作用も期待できます。それ以外にも、きれいな発音でしゃべれたり、運動をするときにも歯を噛みしめることで力が出せたりと、きれいな歯並びは子どもの成長にたくさんのメリットをもたらしてくれます。


Q.矯正治療は早い時期からした方が良いですか?

A.上あごや下あごのバランスを整えやすい発達過程の歯列矯正は、大人になってからの治療よりも治療の選択肢が広がります。
子どもの頃から治療を始めた場合は、あとから、抜歯などの大がかりな治療をせずにすむ可能性が高まります。「このままだと顎の骨の発達に悪影響がある」といったケースでも、早めの受診で未然に防ぎやすくなります。
また、指しゃぶりなどが原因で歯列が乱れている場合、その癖を早期に直せば、歯並びへの悪影響を防げて、よりよい発達を促すことができます。指しゃぶりのように目立つ癖ならすぐにわかりますが、例えば舌で前歯を押してしまうなど、深い知識がなければ気づけない癖もあります。
歯列矯正の問題を解決すると、食べ物の咀嚼や発音など、他の機能にもよい影響があります。見た目だけの問題だと思わず、子どもの身体の発達を健康に促していくためにも、早めに受診しましょう。


Q.子どもの頃から矯正した方が良い理由は?

A.適切な顎の成長を促したり、抜歯の必要性が少なかったりと、子供の矯正には、早期に行うべき価値のある、さまざまなメリットがあります。

①顎の成長を整えられる
特に、永久歯の生えそろっていない一期治療では、前述した通り、顎の成長を整える矯正が主体になります。この時期に矯正すれば、上下の顎のバランスや大きさを整えやすいというメリットがあります。
②抜歯の必要性が少ない
大人の矯正の場合には、歯列を整えるために抜歯をするケースもあります。これは、顎が小さいために、歯のスペースが少ないからです。一方、子供の矯正の場合は抜歯を伴うようなケースが少ないといえます。
③大人になってからの矯正の必要性が減る
子供時代の矯正によって、顎が適切な成長をしていたり、歯列が整っていれば、大人になってからの矯正の必要性が軽減されます。その必要が生じたとしても、短期の治療で、より良い治療効果が得定期的なむし歯のチェックも可能
④定期的なむし歯のチェックも可能
矯正している間は、1、2ヶ月に一度、定期的なチェックを受けることとなります。その際、むし歯のチェックや予防などをしてもらえば、効果的なむし歯予防も可能となります。
一方で負担となる場合もあります。

①矯正期間が長くなる場合もある
顎の成長が終わるのは、15歳前後と言われています。従って、適切に顎が成長するまで、継続的に矯正を行う場合は、治療期間が長くなるケースもあります。
②治療法によってむし歯のリスクがある
歯に装置を固定するブラケット矯正の場合には、食べかすが挟まりやすく、ブラッシングもしにくいので、むし歯になるリスクが高まります。定期的な検診で、むし歯のチェックや予防をしてもらうことが肝心です。
③子供の生活に負担がかかる場合がある
子供にとって、表側のブラケット矯正では、見た目も大きく気になるところですし、口の中に異物がある違和感があります。また、就寝中や一定時間だけのマウスピース矯正でも、子供にとっては大きなストレスになる可能性があります。
④治療法によっては本人の努力が必要
特に、マウスピース矯正の場合は、自分で取り外しができるので、継続して治療する本人の意思が必要となります。付けたり付けなかったりでは、治療が長引いてしまう可能性もあります。
子供の歯並びを、なるべく早い時期に整えたいと思う一方で、子供の生活に負担がかかってしまうのではないかという心配もあるでしょう。しかし、矯正治療の効果に関しては、顎の成長が終わった大人になってからよりも、子供のうちに治しておいた方が、良い場合が多いのです。

迷われている方は、治療方法も含めて、じっくりご相談ください。


Q.子どもの矯正治療は痛いですか?

A.痛みの感じ方には個人差があるため厳密に答えることは難しいですが、ほとんどの場合が多少の違和感程度で痛み止めが必要なほど痛いと訴える子はほとんどいません。矯正し始めのころは装置をつけている状態に慣れていないため、最初の数日が違和感や痛みのピークとなりますが、1週間程度で気にならなくなります。矯正をやめてしまう子はほとんどみられません。心配するほどの痛みではなく小学校低学年の子でも装置に慣れ治療が進んでいくと気にならなくなります。


Q.矯正治療中は食べ物の制限はありますか?

A.矯正しているからといって食事制限をする必要はありませんが、極端にかたいものは装置が壊れたり曲がったりする可能性があるので避けたほうが無難です。装置にからまりやすいガムやおもち、水あめ、キャラメルなども気をつけましょう。


Q. 矯正治療中はスポーツをしても大丈夫ですか?

A.矯正中でも運動してかまいません。矯正後は噛み合わせがよくなって歯を食いしばれるので、矯正をすると運動能力が向上する子が多いといわれています。ただし、お口をぶつけるおそれのあるラグビーや柔道などのスポーツは注意が必要です。スポーツ用のマウスガードがあるので、このような運動をするお子さんの場合はまずはご相談ください。

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